知識ではなく知恵をつける
英語の数を覚える際、1~12までの数は暗記になりますが、ちょっと知恵を絞れば13~19まで数えられるようになります。それ以降の数に関しても、ちょっとした知識を身につけ、知恵を絞ることで、99まで数えられるようになります。
子ども達が世の中に出て活躍するには、豊富な知識も必要ですが、むしろ必要なのは、知恵を絞って事にあたれるかどうかではないでしょうか。知恵を搾り出すことで、より世界は広がります。二重まるでは子ども達に、知恵を絞ることの楽しさを感じてもらいたい。そう考えています。
頑張る生徒に育てたい
今、頑張っているのは、希望する高校に進学するためだったり、定期テストで良い点をとるためだったりするかもしれません。しかし、進学する高校で全てが決まるわけではありません。 テストの点で全てが決まるわけでもありません。しかし私は、今頑張ることが大切なことであると、生徒達に伝えています。
なぜなら、入試や1回1回のテストで頑張ることが出来た子には、努力する習慣が身につきます。その後も努力し続け、どんどんどんどん成長していく姿をこれまで多く目にしてきました。
入試やテストはキッカケです。頑張ることを知るための、頑張る人間になるためのキッカケです。頑張ることができる。その力はもしかすると、一生食べていけるだけのお金以上に、大切なことなのかもしれません。
成績を伸ばすのではなく、子を伸ばす
成績を伸ばすのは簡単かもしれません。どの科目においてもポイントはある程度絞る事が出来ますから、定期テストの場合は、2週間前からの勉強でも十分間に合います。
しかし、子ども達のどの力を伸ばすべきなのかを考えた場合、それは成績だけではないかもしれないことに気が付くはずです。本当に伸ばすべきなのは、子ども自身であることに気が付くはずです。点数を伸ばすための方法なんて山のようにあり、中には短期間で伸ばすためのテクニックもあります。私達、勉強を教えるという仕事に携わっている者は、そういったノウハウを子どもたちに提供しています。そのノウハウを素直に受け入れ実践してくれた生徒達は、成績を伸ばしていくことでしょう。
もちろん、テストの点数も大切です。特に入試は、その後数年間の勉強の環境を決めることになり、環境によって大きく左右されることもあるわけですから。しかし、長期的な視点に立って考えると、環境に左右されない強い人間に育てることも大事になってきます。つまり、伸ばすべき対象は“点数”ではなく、“その子自身”であると思います。
二重まるに在籍する生徒の多くは、3年半塾に通います。長い時間、生徒と一緒にいると、先生と生徒という関係を超えます。もしかすると、親と子という関係に近いのかもしれません。すると、“成績を伸ばしたい”という感情よりも、“幸せになってほしい”という気持ちの方が強くなってきます。ですから、目の前の成績を伸ばす事以上に、その子自身を伸ばしてあげたいと思うようになってくるのです。点数を伸ばすノウハウを身につけて欲しいということよりも、塾を卒業してからも、自分で何でも手に入れる事が出来るように、自分で学び取る力を身につけてもらいたいなと思うのです。
ですから二重まるでは、自分で勉強し、自分で点数が取れる。そんな子になってもらえるような指導に力を入れていきたいと考えています。
考える子に育てたい
入塾の面談で必ずと言っていいほど、「質問すれば答えてくれますか?」という問いを投げかけられます。我が子が小学校に通っていることもあり、小学校の授業風景を見る機会もあるのですが、今は昔に比べ、先生と生徒の距離が縮まっています。その距離が縮まりすぎてしまっているケースも珍しくはありません。
今の生徒は質問をよくします。しかし、質問をすることは必ずしも良いことばかりではありません。質問する前に、自分で考えることが大事な場合もあります。自分で考えることなく人に聞いてしまうことは、考える機会を失ってしまいます。自分で調べる機会を失ってしまいます。 ですから二重まるでは、生徒達にはまず考えることが大切だと伝えています。
基礎基本は出来ている反面、応用力が今一歩だ・・・。そういう悩みをもたれているお子さんが多いことでしょう。そういう子には、分からない問題を聞くことが必要だとは限りません。必要なのは、まず自分で考えることかもしれません。そして自分で調べるかもしれません。
計算力より思考力を!
中学生や高校生の数学の授業をしていて感じることは、文章問題や図形を苦手としている生徒があまりにも多すぎるということです。
計算問題は、反復練習さえ積めば誰でもある程度出来るようになります。同じように文章問題や図形をパターンに当てはめ、そのパターンを反復練習で克服しようとする方法を選択している指導者も確かに存在します。しかし、二重まるではこの方法は採用しておりません。
なぜなら、文章問題や図形で問われていることは反復練習の積み重ねではなく思考力であり、この思考力を磨いてゆくことは、反復練習を積み重ねること以上の価値があると考えているからです。